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mAhとWhの違い:100Whは何mAh?モバイルバッテリーの容量計算と機内持ち込み基準

この記事はAIの支援を受けて原文を翻訳したものです。専門用語や数式は原文とあわせて確認してください。

mAh(ミリアンペア時)は電気の「量」、Wh(ワット時)は「エネルギー」を表す単位で、二つは電圧でつながっています。換算式はWh=mAh×V÷1,000です。3.7Vのリチウムイオン電池を使った20,000mAhのモバイルバッテリーなら、20,000×3.7÷1,000=74Whになります。航空会社が基準にするのはmAhではなくWhで、境目は100Wh(3.7Vなら約27,000mAh)です。100Wh以下のモバイルバッテリーは、航空会社の承認なしで機内に持ち込めます(預け入れ荷物には入れられません)。

モバイルバッテリーのラベル例(20,000mAh・3.7V・74Wh)と、計算式 Wh=mAh×V÷1000、74Whと航空会社の100Wh基準を比べるゲージ
図1. 容量に公称電圧を掛けて1,000で割ります。20,000mAh・3.7Vなら74Whで、航空会社の100Wh基準より小さくなります。

mAhとWhの違い:電気の「量」と「エネルギー」

1mAhは、電気の量(電荷)を表す単位です。1,000mAhなら、1Aを1時間、または0.5Aを2時間流せる量です。しかし、その電気を押し出す力である電圧は含まれていません。エネルギーは「電気の量×電圧」で決まるため、同じmAhでも中身のエネルギーが違うことがあります。たとえば5,000mAhの電池は、3.2Vなら16Wh、3.85Vなら約19.3Whです。

Whは電圧まで含めた単位なので、種類の違う電池どうしを公平に比べられます。IATA(国際航空運送協会)の旅客向け案内は、Whを「電池セルの定格容量(Ah)に公称電圧(V)を掛けたもの」と定義し、リチウムイオン電池には本体へのWh表示を求めています。電池が万一の故障で放出しうるエネルギーの大きさもWhで表せるため、航空の規則はmAhではなくWhで決められています。日本の航空関連の資料では「ワット時定格量」とも呼びます。換算の手順は次のとおりです。

  1. 容量のmAhを1,000で割って、Ah(アンペア時)にします(20,000mAh=20Ah)。
  2. 電池の公称電圧を確認します。リチウムイオン電池は通常3.6Vか3.7V、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)なら3.2〜3.3V前後です。
  3. 掛け算をします。20Ah×3.7V=74Wh。逆にWhからmAhを求めるなら、mAh=Wh×1,000÷Vです。

mAhからWhへの換算表と、100Whは何mAhか

電池の解説サイトBattery Universityは、一般的なリチウムイオン電池の公称電圧を3.6Vまたは3.7Vとしています。選ぶ電圧で結果が約3%変わるため、本体に電圧の印字があればその値を使ってください。

容量3.6Vの場合3.7Vの場合100Wh以下か
10,000mAh36.0Wh37.0Whはい
20,000mAh72.0Wh74.0Whはい
26,800mAh96.5Wh99.2Whはい
27,000mAh97.2Wh99.9Whはい(ぎりぎり)
30,000mAh108.0Wh111.0Whいいえ
40,000mAh144.0Wh148.0Whいいえ
50,000mAh180.0Wh185.0Whいいえ(160Wh超)

逆算すると、100Whは3.7Vで27,027mAh、3.6Vで27,778mAhです。つまり27,000mAh前後が、機内に持ち込みやすい実質的な上限です。160Whの境目は、3.7Vで43,243mAh、3.6Vで44,444mAhです。

3.7Vで換算した横棒グラフ。10,000mAhは37.0Wh、20,000mAhは74.0Wh、27,000mAhは99.9Wh、30,000mAhは111.0Wh、40,000mAhは148.0Wh、50,000mAhは185.0Wh。100Whと160Whで色分けしている
図2. 3.7Vで換算した主な容量。100Wh以内に収まるのは上の3つだけで、50,000mAhは160Whを超えます。

20,000mAhでもスマホを4回フル充電できない理由

20,000mAh÷5,000mAhと計算すると4回分に見えますが、実際にはそれよりかなり少なくなります。理由は三つあります。

  • 電圧が違う。スマホの電池は3.85V前後のものが多く、モバイルバッテリーのセル(3.6〜3.7V)より高めです。そのため5,000mAhのスマホ電池は約19.3Whあり、損失ゼロの74Whでも満たせるのは3.8回分までです。
  • 変換ロスがある。モバイルバッテリーはセルの電圧を5V(急速充電では9V以上)に昇圧し、スマホ側が再び電池用に降圧します。変換のたびに、エネルギーの一部が熱になります。
  • 日常的な損失がある。ケーブルの抵抗、充電しながらの操作、低温、モバイルバッテリーの劣化も、届くエネルギーを減らします。

例として、モバイルバッテリー内部の効率を85%、USBポートからスマホの電池までを約83%と仮定します。すると74Whは、ポートで63Wh、スマホの電池で52Whになります。ラベルのエネルギーの約70%、フル充電にして約2.7回分です。使える回数の目安は「Wh×効率÷スマホ電池のWh」で、74×0.70÷19.3≒2.7です。

例として示すエネルギー収支のウォーターフォール図。セル内74Whから昇圧で11Wh失い、USBポートで63Wh。ケーブル・スマホの回路・熱でさらに11Wh失い、スマホに入るのは52Wh。19.3Whのスマホ電池で約2.7回分
図3. 20,000mAh(74Wh)のモバイルバッテリーのエネルギー収支(例)。スマホに届くのは約70%で、4回ではなく19.3Whの電池約2.7回分の充電です。

機内持ち込みの基準:100Wh・160Whと2026年のモバイルバッテリー新ルール

国際的な基準は、ICAO(国際民間航空機関)の「Technical Instructions(航空機による危険物の安全輸送に関する技術上の指示)」にまとめられ、航空会社や各国の当局が従っています。旅客の手荷物に入れるリチウムイオン電池の区分は次のとおりです。

電池のエネルギー予備電池(カメラ・ノートPC用など)モバイルバッテリー
100Wh以下機内持ち込みのみ。承認不要。1人20個まで機内持ち込みのみ。承認不要。1人2個まで
100Wh超160Wh以下機内持ち込みのみ。航空会社の承認が必要。1機器につき2個までICAO:航空会社の承認が必要。IATAの2026年版案内:禁止
160Wh超旅客の手荷物としては不可旅客の手荷物としては不可

2026年3月27日、ICAOの理事会がモバイルバッテリーに関する国際基準の強化を承認し、同日から適用されました。内容は、1人2個までの制限と、機内でのモバイルバッテリー本体の充電禁止です。英国民間航空局(UK CAA)の要約によると、機内でモバイルバッテリーから他の機器へ充電することも「すべきでない」とされ、1個ずつショートを防ぐ保護も求められています。IATAの2026年版案内はさらに厳しく、100Wh超のモバイルバッテリーを禁止し、収納棚に入れないこと、地上走行・離陸・着陸中に他の機器へ給電しないことも求めています。

日本の国土交通省のルール

日本でも、国土交通省がICAOの緊急改訂に合わせて国内の基準を改正し、2026年4月24日から次のルールを追加しました。

  • 機内に持ち込めるモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで
  • 機内でモバイルバッテリー本体を充電しない
  • 機内でモバイルバッテリーから他の電子機器へ充電しない

預け入れ荷物にモバイルバッテリーを入れることは、従来から禁止されています。100Wh超160Wh以下の扱いは、ICAO・IATA・航空会社で異なるため、搭乗前に航空会社へ確認してください。

変わらないルールもあります。予備電池もモバイルバッテリーも、預け入れ荷物には入れられません。客室に持ち込むつもりだった手荷物を搭乗口で預けることになったら、先にバッグから取り出してください。ばらの予備電池は、購入時のパッケージのまま持つか、端子にテープを貼る、1個ずつ袋に入れるなどして保護します。

6枚のルールカード。機内持ち込みのみ、100Wh以下、2026年3月27日から1人2個まで、機内で本体を充電しない、機器への給電は控える(日本では国のルールで禁止)、保護して保管し収納棚には入れない
図4. 多くの旅行者に関わるモバイルバッテリーのルール。ICAOの2026年改正と、IATAの案内をまとめました。

搭乗前に航空会社の案内を確認しよう

ICAOの区分は基準にすぎず、IATAの案内も、航空会社がより厳しい条件を設けることがあるとしています。よくある追加条件は次のとおりです。

  • 機内でのモバイルバッテリーの使用自体を禁止する、または1人1個に制限する。
  • 容量表示が読めること。IATAは、電池本体や書類からWh値を確認できない場合、航空会社が搭載を断ることがあるとしています。
  • 国ごとの追加規則(国内線で安全認証マークを求める国など)。
  • 導入時期の違い。2026年の変更は、国や航空会社ごとに採用日が異なります。

最終的な答えは、搭乗する航空会社の「危険物」「機内持ち込み制限品」のページにあります。乗り継ぎでは各社を確認してください。

モバイルバッテリーの表示の読み方

  1. まずWh表示を探す。Whの数値があれば、航空会社が確認するのはその数字です。
  2. なければ、mAhとセルの電圧を組み合わせる。容量の近くに印字された公称電圧(多くは3.6Vか3.7V、まれに3.85V、リン酸鉄リチウムなら3.2V)を使い、5V・9V・20Vといった出力の定格は使いません。たとえば27,000mAhでも、3.85Vと印字されていれば約104Whとなり、100Whを超えます(例)。
  3. 「定格容量」の小さな数字に惑わされない。製品によっては、5V出力に換算した、より小さいmAh値が併記されています。呼び名はメーカーごとに違い、「定格容量」と書かれることもあります。前の例なら63Wh÷5V=12,600mAh(例)で、同じ電池を別の測り方で表しているだけです。
  4. 表示を読める状態に保つ。印字が消えたりラベルがなかったりすると、持ち込みを断られることがあります。

最も多い間違いは、5Vの出力電圧を掛けてしまうことです。20,000mAhがちょうど100Whになり、74Whのモバイルバッテリーが基準ぎりぎりに見えてしまいます。

よくある質問

100Whは何mAhですか?

3.7Vなら約27,000mAh(正確には27,027mAh)、3.6Vなら27,778mAhです。mAh=Wh×1,000÷Vで計算できます。

20,000mAhのモバイルバッテリーは飛行機に持ち込めますか?

通常は持ち込めます。3.7Vなら74Whなので承認は不要で、手荷物として機内に持ち込めます。1人2個までの制限に含まれ、預け入れ荷物には入れられません。

機内でモバイルバッテリーからスマホを充電できますか?

ICAOの2026年の基準は、モバイルバッテリーから他の機器への充電を控えるよう求めています。日本の国土交通省も、2026年4月24日から「機内でモバイルバッテリーから他の電子機器へ充電しない」ことをルールに加えました。使用を禁止する航空会社もあります。座席の電源などからモバイルバッテリー本体を充電することも認められていません。

なぜモバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れられないのですか?

客室で電池が過熱すれば、乗務員が気づいて対応できます。貨物室では、それができないためです。

出典:IATA「リチウム電池を携行する旅客向け案内」(PDF・英語)、国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」、英国民間航空局「リチウム電池・モバイルバッテリーの規則変更」(英語)、Battery University「リチウムイオン電池の種類」(英語)

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