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デシベル(dB)とは?3dB・6dB・10dB上がると音は何倍?

この記事はAIの支援を受けて原文を翻訳したものです。専門用語や数式は原文とあわせて確認してください。

デシベル(dB)は、音の大きさそのものではなく、基準に対する「比」を対数で表した単位です。音のパワーや強さでは+10 dBで10倍、+20 dBで100倍、+3 dBでほぼ2倍になり、音圧が2倍になるのは+6 dBです。ところが耳の感じ方はずっと穏やかで、10 dB高い音は一般に「約2倍の大きさ」と感じられる程度です。

0〜140 dBを20 dBごとに並べたデシベルのはしご図:聴覚の閾値、静かな自習室、ささやき声、会話、貨物列車、建設現場、重機の稼働中、痛みの閾値。音の強さは基準の1倍から100兆倍まで増え、85 dBA以上は聴力へのリスクがある領域として示されている
図1. 20 dBごとに見た身近な音の大きさの目安。1段上がるごとに音の強さは100倍になり、140 dBは0 dBの100兆倍の強さにあたります。

なぜ音の大きさは対数(デシベル)で表すのか

人の耳が聞き取れる音の範囲は桁外れに広く、空気中で0 dBの基準とされるのは音圧20マイクロパスカル(µPa)で、およそ1,000 Hzの音が聞こえ始める大きさ(聴覚の閾値)にあたります。痛みを感じる音の大きさ(痛みの閾値)は資料によって120〜140 dBとされ、強さにすると、聞こえ始めの1012〜1014倍です。強さをW/m²で書くと、聞こえ始めが0.000000000001 W/m²、痛みの閾値が約1〜100 W/m²という、ゼロを数えるのも大変な幅になります。

対数にすればこの幅は0〜140という扱いやすい数字に収まり、かけ算が足し算に変わります。10 dB増えるたびに強さは、出発点がどこであっても10倍になります。強さが10倍になっても聞こえ方は10倍にはならないので、直線的な目盛りより人の感覚によく合います。単位名の「デシ」は10分の1の意味で、1デシベルは1ベルの10分の1です。ベルは、電話の発明で知られるアレクサンダー・グラハム・ベルにちなんでいます。なお、0 dBは「無音」ではなく、基準のレベルを示しているだけです。

デシベルの計算式:パワーは10 log、音圧は20 log

米国のNIST(国立標準技術研究所)の「国際単位系(SI)利用ガイド」は、レベルを「ある量と基準値との比の対数」と定めています。式は次の2種類です。

  • パワー量(電力、音響パワー〔W〕、音の強さ〔W/m²〕など):L = 10 · log10(P / P0) dB
  • 振幅量(音圧、電圧など):L = 20 · log10(F / F0) dB

係数が2倍になるのは、パワーが振幅の2乗に比例するためです。2乗の対数は元の対数の2倍になるので、どちらの式で計算しても結果は一致します。たとえば音圧が2倍になると強さは4倍になりますが、どちらの式でも答えは+6 dBです。

計算例:音圧レベル

音圧レベル(SPL)では、基準音圧としてp0 = 20 µPaを使います。米国労働安全衛生局(OSHA)の技術マニュアルには、音圧2 Paの計算例が載っています。20 · log10(2 / 0.00002) = 20 · log10(100,000) = 100 dBです。この10倍の20 Paなら120 dBになります。音の強さの場合は基準が10−12 W/m²なので、10−6 W/m²は10 · log10(106) = 60 dBです。

基準値は必ず確認する

NISTは、レベルを示すときは基準値を必ず明記するよう求めています。dB SPLは空気中の20 µPaを基準にした音圧レベル、dBA(日本ではdB(A)とも書きます)は、低い周波数を人の聴覚と同じように小さめに扱うA特性をかけて測った騒音レベル、dBmは1ミリワットを基準にしたパワーです。「ゲイン+10 dBのアンプ」は比を、「60 dBの部屋」は基準に対するレベルを表しています。

3 dB・6 dB・10 dB・20 dBは何倍? 換算の早見表

デシベルは対数なので、同じ変化量はどこから始めても同じ比を意味します。30 dBから40 dBに上がるのも、90 dBから100 dBに上がるのも、強さはどちらも10倍です。よく使う変化量を換算すると次のとおりです。

変化量パワー・強さ音圧・電圧体感の大きさ(目安)
+3 dB×2×1.41≈ ×1.2
+6 dB×4×2≈ ×1.5
+10 dB×10×3.16≈ ×2
+20 dB×100×10≈ ×4
−10 dB×0.1×0.32≈ ×0.5

体感の列は、米ジョージア州立大学のHyperPhysicsにある目安(強さがおよそ10倍になると約2倍の大きさに聞こえる)にもとづいています。同じバイオリンを10本重ねると、1本のときの約2倍の大きさに聞こえるという例が挙げられています。これは平均的な聴き手と、似た種類の定常的な音を前提にした話です。いずれも大まかな見積もりです。

0〜+20 dBの変化を対数目盛で示した折れ線グラフ:パワーは100倍、音圧は10倍、体感の大きさは約4倍まで増える。2倍にするのに必要な変化は、パワーが+3 dB、音圧が+6 dB、体感の大きさが+10 dB
図2. 同じdBの変化でも、パワー・音圧・体感の大きさが何倍になるかは異なります。2倍にするには、パワーなら+3 dB、音圧なら+6 dB、体感の大きさなら+10 dBが必要です。

身近な疑問も、同じ計算で説明できます。

  • 同じ大きさの音源が2つになると+3 dB。90 dBの機械を2台動かしても、合計は180 dBではなく約93 dBです(OSHAの計算例)。同じ音源が10個なら+10 dBです。
  • 音を大きくするにはかなりのパワーが必要。体感で2倍の大きさにするには、アンプの出力がおよそ10倍、たとえば1 Wなら10 Wが必要です(数値は例です)。
  • −3 dBはパワーが半分。フィルターの−3 dBのカットオフ周波数が「半電力点」とも呼ばれるのは、このためです。

騒音のデシベル目安:身近な音の大きさと聴力へのリスク

実際の音の大きさは音源や距離によって変わるため、保健機関は範囲で示しています。米国のNIDCD(NIH傘下の国立聴覚・コミュニケーション障害研究所)は、A特性での典型的な値を次のように挙げています。

  • 普通の会話:60〜70 dBA
  • 映画館:74〜104 dBA
  • オートバイ、オフロードバイク:80〜110 dBA
  • ヘッドホンで最大音量にした音楽、スポーツ観戦、コンサート:94〜110 dBA
  • サイレン:110〜129 dBA
  • 花火大会:140〜160 dBA

NIDCDによると、70 dBA以下の音は長時間さらされても難聴の原因になりにくい一方、85 dBA以上の音に長く、あるいは繰り返しさらされると難聴につながるおそれがあります。職場向けには、米国のNIOSH(国立労働安全衛生研究所)が推奨限度として、8時間の平均で85 dBAを示し、3 dBA上がるごとに許容時間を半分にするよう勧めています。この「交換率3 dB」が+3 dBのルールそのもので、1秒あたりの音のエネルギーが2倍なら、同じ1日分のばく露量に半分の時間で達する、という考え方です。順に計算すると、85 dBAで8時間、88 dBAで4時間、91 dBAで2時間、94 dBAで1時間、97 dBAで30分、100 dBAで15分になります。米国で法的な拘束力を持つOSHAの許容限度はこれより緩く、8時間平均で90 dBA、交換率は5 dBです。

NIOSHの推奨ばく露時間の棒グラフ:85 dBAで8時間、88 dBAで4時間、91 dBAで2時間、94 dBAで1時間、97 dBAで30分、100 dBAで15分
図3. NIOSHの交換率3 dBでは、+3 dBAごとに1日の推奨ばく露時間が半分になり、85 dBAの8時間から100 dBAの15分まで短くなります。

日本の基準もあわせて見ておきましょう。環境省の「騒音に係る環境基準」では、専ら住居用の地域(類型A)と主に住居用の地域(類型B)の基準値は、昼間(午前6時〜午後10時)が55デシベル以下、夜間(午後10時〜翌午前6時)が45デシベル以下です。特に静穏を要する療養施設などの地域(類型AA)は昼間50・夜間40デシベル以下、住居と商業・工業が混在する地域(類型C)は昼間60・夜間50デシベル以下とされ、いずれもA特性で測った等価騒音レベルで評価します。道路に面する地域は別の値で、航空機・鉄道・建設作業の騒音には適用されません。生活環境を守るために維持することが望ましい目標値であり、職場の聴力保護の目安(85 dBA)とは目的が異なります。

距離が2倍になると約6 dB下がる

開けた空間にある小さな音源から出た音は、離れるほど大きな球面に広がっていきます。球の面積は距離の2乗に比例して増えるので、音の強さは距離の2乗に反比例して弱まり(逆二乗の法則)、音圧は距離に反比例して小さくなります(1/r)。デシベルで書くと L2 = L1 + 20 · log10(d1 / d2) となり、距離が2倍になるごとに約−6 dBという結果になります。

OSHAの例では、点音源が1 mの位置で90 dBなら、2 mで84 dB、4 mで78 dBです。8 mでは72 dBとなり、強さは1/64まで下がります(8 mはOSHAの例を延長した計算です)。注意点は次の3つです。

  1. 自由音場に限った話です。反射する面がないことが前提で、室内では反射音のせいで音が残りやすく、2倍の距離あたりの低下は6 dBより小さくなります。音源から遠く離れると、残響音のほうが支配的になります。
  2. 近づきすぎてもいけません。大きな音源のすぐそば(近接音場)では測定値が安定せず、このルールは成り立ちません。
  3. 音響パワーは距離に関係しません。音源が出す音響パワーそのものは距離で変わらず、変わるのは測定する位置でのレベルです。距離が書かれていないdBの数字は情報不足です。
逆二乗の法則の図:点音源の音は1 mで1マス、2 mで4マス、4 mで16マスの面積に広がり、レベルは90 dBから84 dB、78 dBへ下がり、8 mでは72 dBになる
図4. 自由音場では、距離が2倍になるたびに同じパワーが4倍の面積に広がるため、レベルは約6 dB下がります。

よくある質問

60 dBの音は、30 dBの音の2倍の大きさですか?

いいえ。30 dBの差は、強さでは10 × 10 × 10 = 1,000倍です。体感の目安(2 × 2 × 2)でも約8倍の大きさになります。

3 dB上がると、聞いて違いが分かりますか?

聞き比べればたいてい分かりますが、小さめの変化です。パワーは2倍でも、体感の目安では約1.2倍の大きさにしかなりません。スピーカーの音量を3 dB上げても大きく変わった気がしないのは、そのためです。

60 dBの音が2つ重なると、120 dBになりますか?

なりません。デシベルの値はそのまま足し算できず、同じ大きさの音源が2つなら+3 dBで約63 dB、10個なら+10 dBで70 dBです。大きさの違う音を合成するときは、各レベルをいったん強さに戻して合計し、もう一度デシベルに直します。

デシベルがマイナスになることはありますか?

あります。マイナスは基準より小さいことを表し、−10 dBなら基準パワーの10分の1です。0 dB SPLを下回る音は、音圧が20 µPa未満ということになります。ゲインの数値でマイナスなら、減衰(弱まること)を意味します。

出典:NIST「国際単位系(SI)利用ガイド」第8.7節:レベル、ネーパー、ベル、OSHA技術マニュアル 第III節第5章「騒音」、NIDCD「騒音性難聴」、HyperPhysics(ジョージア州立大学)「音の大きさ(ラウドネス)」、環境省「騒音に係る環境基準について」。

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